店頭で売られているlanケーブルのパッケージを見ると、ハンスと記載されているものをよく見かけます。
実はこれはエンハンスドのことで、性能を表す一種のキーワードのことです。ネットワーク接続用に使うケーブルは、性能に応じていくつかの規格が設けられています。一般に数字が大きくなるほど高速ネットワークに適しており、価格も高くなっていきます。逆に数字が小さいものは、それほど速度を要求されない場所に向いた製品です。価格が安く、大量に必要とする場合に使うとコスト削減を実現できます。
そんな規格の一つが、エンハンスドlanケーブルと呼ばれるものです。これは英語では拡張された、といった意味合いの言葉で、標準的な製品に比べて何らかの機能を備えている上位仕様であることを意味しています。エンハンスドlanケーブルの場合、より高速なネットワークに対応しているというのがそれに当たります。
具体的には、エンハンスドlanケーブルはカテゴリー5の上位規格となっています。ただのカテゴリー5の場合、通信速度が100Mbpsのネットワークにまで対応しています。しかしそれ以上の高速回線では使うことができません。そこで材質や製法を改良して新たに設けられたのが、カテゴリー5eという規格です。こちらのケーブルは通信速度が1Gbpsにまで対応しており、光ファイバーケーブルを採用した高速ネットワークでも問題なく使えるのが特徴です。それ以外の性能はカテゴリー5に準じたものとなっているので、対応機器などを確認したうえで選ぶと失敗がありません。